メンバーの新規募集に際して、
ニート株式会社ってどんな仕事してるの?
ってよく聞かれますが、基本的には従業員を金で動かしているわけではないので
組織立って継続的に利益を上げている商売は無く、自分で企画を考えて仕事を始めるしかありません。
オフィスも事業資金も無い中でどうやって仕事を始めればいいのか?
「好きを仕事に」とはよく言うものだが、例えばどういうものか?
例として「レンタルニート」の仲陽介が同時に手掛けるプラモデル製作代行業と、それをするに至ったエピソードを紹介します。
取締役として加入希望のかたはぜひ参考にしつつ新規事業を立ち上げてください。
プラモデル製作代行を始めたきっかけ
子供の頃からプラモデルが好きで、ガンダムSEEDが流行っていた中学生の頃には製作技術を雑誌やネットでよく調べるようになり、
そのうちラッカー塗料を使ったエアブラシ塗装などもするようになりました。
大学では漫画や模型などのものづくり系サークルに参加し、
そこでは学祭の展示会で展示する作品を作ったりするほか、普段から趣味について話せる仲間とプラモ趣味に没頭していました。
学生時代はお金と時間をだいたいプラモ作りつぎ込んでいたため、
製作技術については大学サークルにいる間にはより向上したなという実感があります。
そんな生活がとても楽しく、授業をサボって部室でプラモデル製作をすることもよくあったせいか大学を2年留年しました。
当時は単位不足で卒業の目処が立たないため学生相談室に通ったりもしていましたが、
いろんなことを気にして落ち込んだりもする中、
そのうち「せっかく人より長く学生生活を送るんだったら何か新しいことをしよう!」という境地に至ります。
大学5年目に突入する頃、「卒業を目指すのであれば今はそんなことをしている場合ではない」という学生相談室の指導員の忠告を無視して、
前々からやってみたかったプラモデル完成品のヤフオク出品に着手することにしたのでした。(その後、相談室に通うのをやめた)
出品ページ作りや写真の撮り方を研究して、
やってみれば割とすんなり元値1000円前後のキットが1600円ぐらいで売れました。
初めて売れた時はこれだけで大喜びです。
プラモデルの完成品というのは作り終わると飾っておくものですが、
長期的にプラモ趣味をしていると数が多くなってきてホコリをかぶります。古くなったものは最終的に捨てていました。
そんな捨てていたようなものが元値以上で売れるのであればこれは自分の技術によって得たものだと自信がつきます。
その後、完成して放置していたものを手直しして出品するという方法で2000円前後でさらにいくつか売れました。
あるときHi-νガンダムっていう人気機種が5000円を突破して結構驚きます。
当初は大学サークルの部室に置いてある機材の環境で作業をしていましたが、
これはいける!と思いそれらで稼いだ資金を元手にして塗装用コンプレッサーとか塗装ブースなどを自宅に導入したのでした。
当時2chのVIPプラモスレで意気込みを語ったのを覚えています。
ヤフオクで製作代行の注文が入る
製作技術もいろんなものを試しました。
下地を真っ黒にしてから本体色を乗せていきグラデーション的に塗装する「黒立ち上げ」っていう塗装法を使った作品が結構人気で、
あるときオークションページの質問欄から「お金出すのでこの出品物とほぼ同じものをあと2個作ってもらえますか?」と質問が届きました。
プラモやミリタリー好きにとってはよくあることなんですが、
特定の部隊や、アニメ設定の「量産型」っていう設定などを再現するため、全く同じものを複数揃えるっていうこだわりを持つ人がいるんですね。
以後そのお方がお得意様となり、似たような「量産型モビルスーツの複数製作」といった注文を継続して受け付け、
大学留年時代にバイトせずお小遣いを稼ぐための資金源になりました。
新卒でニート株式会社に入ったタイプの人間ですから、いろんな理由あってバイトで安定収入を得るよりも
自分で自由にやったことでわずかな収入を得ることの達成感のほうが格段に大きかったです。
「ニート株式会社のプラモデル製作代行」開始
その後、大学を2年遅れで卒業してニー株に加入。
「レンタルニート」を始めてからも、安定しない収入の足しとしてプラモデル製作とそのヤフオク出品は継続的にしていました。
ニコ生で扱うネタとして「もらいものプラモデルを作って売る」という企画などもやりました。
友人からもらった組み立て済みジャンク品や、視聴者からAmazonほしい物リストで届いたプラモデルなどをキレイに完成品に仕上げる放送をしているうちに、
しっかりニー株の事業として売り出そうと思い、レンタルニートブログで受け付けを開始したのでした。
プラモデルって自分の手で「作る」のが楽しいんじゃないの?
非常によくある質問です。
ところが現代のプラモデルというものは造形の精密化、複雑なギミックの再現などによりパーツ数がものすごく多くなっています。
また製品バリエーションの豊富さ、パッケージアートのカッコよさ、子供の頃は買えなかったけど大人になった今買おうとしたときの値段のお手頃さなどから、
「買ったはいいけど作らずに積んでおくだけ」と化しているプラモデルが日本の家庭には潜在的にたくさん存在します。
信じられないかもしれませんが本当のことです。
簡単に言うと大人の趣味としては単価が安い割に1個あたりにかかる時間がとても長く、
会社員とかで働いている人間には圧倒的に「作るペースが買うペースに追いつかない」のです。
また、塗装してキレイに仕上げるにも技術と製作環境が必要です。
エアブラシ塗装には機材もいるし、塗料というのは有機溶剤、いわゆるシンナーで薄めて塗るもののため換気も必要。
シンナーの臭気がするため家族にも気を使う。塗料をこぼしちゃったら汚れは落ちない。(接着剤も同じ)
こだわって作ろうとした場合には全然お手軽な趣味じゃありません。
思い出補正でついたくさん買ってしまっても、完成には技術と、休日のわずかな時間を作業に割いて作り始める気力が必要です。
プラモデルは作るのではなく、買うのが楽しいのです。
趣味に費やした時間を生かす
改めまして、ニート株式会社において趣味や好きなことを生かすという話について。
ニートで今まで仕事してこなかったということは、その時間を仕事以外のことに費やしていたということです。
それは大体の場合趣味に当たるでしょう。
常人より趣味の経験に長けているということです。
人が仕事している間、趣味の知識や技術を溜め込んでいるはず。
僕はプラモデル趣味の経験が長かったので、プラモデルの完成品がヤフオクで取引されていること、
プラモデル製作代行業という業種があることを知識として知っていました。
ゲーム、スポーツ、ファッション、いろんな分野に似たことが言えるでしょう。
ニート株式会社に加入希望のニートの方々も、
周囲の評価で「無駄な時間」とされていたことをどうにか生かして仕事につなげていけるといいですね。
実際に作ったものから製作技術を紹介
・エアブラシによる(黒立ち上げ)グラデーション塗装
・ミニフィギュアの細かな塗り分け
・汚し・サビ表現
・旧キットのプロポーション変更
・電飾
・ロボットキットやラジコンの製作も
ものによりますが、製作の料金は例えばMG1/100のガンプラでだいたい2万5000円前後です。
簡単にできる作業ではないので、他の活動も同時にする中で早くても1ヶ月に1つぐらいのペースでやってます。
1人での作業スピードには限界があるので、受付数をどんどん増やしてどんどん利益をあげるとはいかないと思ってます。
今後どうしていくか?そんな風に事業を1から一緒に考えてくれる人員を募集中。
製作代行の依頼も受付中です。
現在やりたいことが多いので作業は早くないと思いますがよろしくお願いします。
ニート株式会社のプラモデル製作代行
https://ameblo.jp/rental-neet/entry-12085958974.html